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第10回 キャッシュカードを不正使用されて、自分のお金が引き出されてしまった場合 救済されるか?その1

私(司法書士)が、初めてアルバイトで賃金をもらったときは、手渡しにより、もらった記憶があります。(およそ30数年前)

しかし現在は、手渡しの会社の方が珍しいですね。銀行振り込みが主流です。

銀行に振り込まれたお金をわざわざ窓口に行ってもらいませんよね。

たいていの方が、ATM(現金自動預払機)を利用していると思います。

そのATMを利用する際に必要なものがカードですね。

今回は、そのカードにトラブルがあった場合の対処法のお話です。

Q
私は、銀行のキャッシュカードを紛失してしまったのですが、
窓口で、預金をひきだそうとして、私の預金口座から、不正に引き出されていたことが判明しました。
おそらく、カードを手に入れた者がなんらかの方法で私の暗証番号を盗み出しATMから不正に現金を引き出したようです。
少し前に(このような被害が発生した場合に救済する)法律ができて、カードを不正使用されて被害を受けた場合は、銀行側が損失を補填すると聞きました。
私の場合はどうなるのでしょうか?

A 今回のテーマも事務所相談事例をとりあげています。
以下、当事務所に相談に来られた時に相談者の方に質問をしたのですが、その質問と応答を聞いてもらったうえで、解説をしたいと思います。

「紛失したということですが、盗難にあったのではないのですか?」
「どうも、どこかで落としてしまったようで、家の中を探したのですがでてこないし、
一人住まいなので、同居人に盗まれるということもありません」
「カードを拾った方、もしくは、なんらかの理由で、カードを手にした者が不正にATMから現金を引き出したということが考えられますが、その際、最後の防波堤ともいえる「暗証番号」がわからないとカードを使って、機械から不正に現金を引き出すことはできないと思うのですが、暗証番号はきちんと管理していましたか?」
「はい、暗証番号は、メモに書いたりせず、また、生年月日や住所、電話番号等の数字を利用せず、作成したものです。
私自身、なんで暗証番号の壁を破られたのか全くわかりません。」
「暗証番号を知っている又は、類推しやすい身近な人が関係あるかもしれません
ひょっとして、貴方のご家族や知人の方で、暗証番号を類推出来そうな人とかはいませんか?たとえば、親しい友人で、貴方の家に訪問するような人とかはいませんか?」
「それは考えられません。たとえば、拾ったやつが、なんらかの方法で、カードの磁気情報を読み取って・・・ということは考えられませんか?」「実は、以前は貴方のおっしゃるように、カードの磁気情報に暗証番号がが含まれていて、その情報で暗証番号が解読され、不正に引き出される被害が相次いだのです。その対策として、それ以後カードには暗証番号の情報は含まれなくなったのです。なので、カード本体からの磁気情報読み取りや、スキミングによる暗証番号の取得は不可能になります。カード自体にその情報がないのですから。
なので、そのカードを手にした者があてずっぽうで暗証番号を当てたか、貴方のことを知っている人が各種情報から暗証番号を類推するということが一応、考えられます。」
「思い当たるとすれば、実は、彼女がいて、家にもよく遊びに来ますがここ最近連絡が取れないんです」「その方は、貴方の暗証番号を知ってませんか?」
「暗証番号が彼女の誕生日なんです。そして、そのことも彼女に教えたんですが、まさか彼女が」
「そうすると、これは仮定ですが、その彼女が貴方のカードを窃取して知っている暗証番号を使って預金を不正に引き出したことも考えられます」「実は、預金が引き出されたのが1週間前なのですが、ちょうど、連絡がとれなくなったのもそのころなんです」
「・・・・」
「そうすると、その場合、私の損失は補償されるのでしょうか?」
「貴方が仰っていた被害者救済のための法律は、「預金者保護法」という法律なのですが、
その法律で救済されるには、適用条件がありカードの「紛失」の場合は適用されない、つまり補償されないんですよ」
「そうなんですか?」「ただ、今回の場合は、盗難ということが考えらえます。カードの盗難や偽造の場合は適用があるので、その場合は原則補償されます。ですが」
「ですが、なんですか?」
「盗難の場合にも、適用のためのハードルがいくつかあるんです。
そのひとつに被害者に重大な過失がある場合には金融機関に補償の義務がないんです。その重大な過失の一つの例として「他人に暗証番号を教えた」という場合に重大な過失となる可能性が高いです。
よって、もし彼女が事実、カードによる不正引き出しをやっていた場合に、彼女が警察に確保されたり(彼女には窃盗罪(カードと現金の)が適用されます)又は彼女が罪を認めて彼女に連絡が取れるような状態になった場合に彼女に損害賠償を請求することができます。しかし、彼女が(お金がなく)損害賠償をすることができなかった場合、銀行に対して補償を求めることができません。」
「どうしてなんですか?」「この場合は、暗証番号を適切に管理できないでカード不正による損失を招いたカード管理者である貴方に重大な過失があって、銀行側にカード不正使用による損失の責任がないということになるからです」

「たしかにカード管理という面では、私に落ち度があるのは認めます。しかし彼女に裏切られ、お金もなくなり、ふんだりけったりです」「同情申し上げます」

次回は、カードを不正使用されて、損失を被った場合、どのような条件で法律が適用されるのか(補償救済されるのか?)
またそのために被害者が何をしなければならないのか?(法律が適用される場合でも、一定の期間内にするべきことをしないと補償の対象になりません=救済されません)

について、説明します。
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